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辛いっ!!😖目の痒み、鼻水、くしゃみ💦『花粉症』ってそもそもなんで起きるの!?

  • 畠中美希
  • 3月26日
  • 読了時間: 7分

春らしい陽気とともに訪れる『花粉症』。

花々が色づき、寒さからも開放される過ごしやすい季節にも関わらず、目の痒み、鼻水、くしゃみなど花粉症の症状に悩まされる人も多いのではないでしょうか。


最新の調査では、日本における花粉症の罹患率は近年増加傾向にあり、国民の約55%が花粉症を発症しているとも言われております。



花粉症
花粉症


今回はそんな『花粉症』について、


1、そもそも花粉症ってなに?

2、花粉症の人が増えているのはなぜ?

3、花粉症を悪化させない対策は?


の内容でお伝えいたします。


1、そもそも花粉症ってなに?


 ①花粉症とは? 

 ②花粉症の仕組み 

 ③主な症状 


①花粉症とは? 

花粉症(かふんしょう)は、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因で起こるアレルギー反応のことです。体の免疫システムが花粉を「異物」と判断し、過剰に反応することでくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどの症状が現れます。


②花粉症の仕組み


 花粉が体に入る

   ↓

鼻や目の粘膜に付着

   ↓

体が「敵だ!」と判断

   ↓

免疫が過剰反応

   ↓

ヒスタミン*が分泌

   ↓

鼻水・くしゃみ・目のかゆみ発生


*ヒスタミンは、体内のさまざまな働きを調整する重要な化学物質です。外からの異物(花粉やハウスダスト)に対して、最初は体を守るためのくしゃみや鼻水などの反応ですが、花粉症やアレルギーでは過剰に働いてしまいます。また、胃では食べ物の消化を助け、細菌を殺す役割がる反面、ストレスなどでヒスタミンが過剰に分泌されると、胃酸が出すぎて胃炎や胃潰瘍の原因なります。脳内ではヒスタミンが神経伝達物質として働き、集中力や覚醒を維持する役割もあります。「抗ヒスタミン薬」(ヒスタミンを抑える薬)を服薬すると、眠くなるのはその影響です。



マスト細胞(肥満細胞)とヒスタミン
マスト細胞(肥満細胞)とヒスタミン


本来、花粉は害のないものですが、免疫の過剰反応によって症状が出るのが「花粉症」の特徴です。


③主な症状 

・鼻の症状(くしゃみ・鼻水・鼻づまり)

・目の症状(かゆみ・充血・涙が出る)

・のど、皮膚の症状(かゆみ・違和感・咳)

・全身の症状(頭痛・だるさ・集中力低下)


2、花粉症の人が増えているのはなぜ?


 ①戦後の大量植林と林業の深刻な人手不足

 ②コンクリートが花粉を滞留させる!?

  〜現代の環境が花粉症を悪化させている〜

 ③食生活や生活習慣の変化による、免疫機能のアンバランス


①戦後の大量植林と林業の深刻な人手不足


日本では戦後、木材需要のためにスギやヒノキを大量に植林しました。これらの木が成熟し、現在は花粉を大量に放出する時期に入っているため、花粉の飛散量が増えています。また、林業の深刻な人手不足も深刻な問題で、森林の環境保全が行き届いていないのが現状です。


毎年のように「花粉の飛散量が例年より多い」というニュースを耳にすることも多いかと思いますが、その理由としては、このように戦後の大量植林、そして、林業の深刻な人手不足も関わっているのです。





②コンクリートが花粉を滞留させる!?

 〜現代の環境が花粉症を悪化させている〜

自然の多い地域では雨で花粉が流れますが、都市部では地面がコンクリートなので、花粉が長く空気中に残りやすいと言われております。また、排気ガスなどの大気汚染物質が花粉と結びつくことで、アレルゲンとしての刺激が強くなり、花粉症が悪化しすくなります。





③食生活や生活習慣の変化による、免疫機能のアンバランス

 

加工食品に含まれる添加物や人工甘味料が”腸内環境”の悪化に繋がります。


加工食品には保存料・着色料・人工甘味料などが多く含まれます。これらが腸内の善玉菌を減らし、腸の免疫機能を低下させます。腸には、免疫細胞の約70%が存在しているため、腸の免疫機能の低下は体全体の免疫力の低下にも大きく関わってきます。


また、甘い飲み物やジャンクフードに含まれる砂糖は、白血球(免疫細胞)の働きを低下させます。インスタント食品やファストフードには、ビタミン・ミネラル・食物繊維が少なく免疫を維持するための栄養が不足し、免疫力が弱くなります。


そして近年は、清潔すぎる環境も免疫機能に関わる要因の1つ。昔に比べ、抗菌グッズや空気清浄機などで菌に触れる機会が減少。その結果、本来人に備わっている免疫システムが適切に発達せず、花粉などの無害なものにも過剰反応しやすくなっているとも言われております。


3、花粉症を悪化させない対策は?


花粉症を悪化させないためには、

①花粉を避けること

②免疫を整えてアレルギー反応を抑える 

この2つが重要になってきます。


①花粉を避けること


そもそも、花粉症の症状を引き起こす「花粉」を避けることで、症状悪化を予防します。

【外出時の対策】

 マスク・メガネを着用(花粉用マスクが効果的)

 帽子や長袖で花粉が体につくのを防ぐ

 

【花粉の多い時間帯の外出を避ける】

1,午前中から昼過ぎ

 早朝に山から飛散した花粉が都市部に流れてくるため、午前中から昼過ぎにかけて1回目のピークを迎えます。

2.日中に気温が上昇するタイミング 

 スギの花は日中に気温が上昇するに従って開花し花粉を放出します。

3.日没後

 気温が低下することで空気の対流が起こり、上空の花粉が降りてきたり、地面に落ちていた花粉が舞い上がったりするためです。


つまり、ほぼ1日中ということになりますが、早朝などは比較的、花粉の飛散が少ない時間帯になります。


【帰宅時の工夫】

玄関で衣服を払う(家の中に花粉を持ち込まない)

シャワーで髪や顔を洗う(花粉が残りやすい)



②免疫を整えてアレルギー反応を抑える 


1,アルコールや加工食品を控え、食事を見直してみよう


加工食品は、上記に記したように腸内の善玉菌を減らし、腸の免疫機能を低下させます。


アルコールを飲むと、腸内の善玉菌が減少し、悪玉菌が増え、免疫バランスが崩れます。また、アルコールの分解にはビタミンB群・亜鉛などが必要です。これらの栄養素は免疫機能を維持するために重要な栄養素であり、不足すると免疫力が低下します。そして、アルコールを飲むと、肝臓が分解する際にアセトアルデヒドという有害物質が発生します。これが体内で炎症を起こし、免疫の働きを低下させます


花粉症やアレルギーが気になるなら、アルコールや加工食品を控えて、腸内環境を整えることがポイントです





【おすすめの食べ物】

抗炎症作用のある食品:納豆、青魚、緑黄色野菜など

腸内環境を整える:発酵食品、乳酸菌や食物繊維など


 2.規則正しい生活


ここで重要になってくるのが「睡眠」と「ストレス」


睡眠不足は免疫が過剰に反応しやすくなり、結果として花粉症の症状悪化につながります。


また、ストレスは自律神経のバランスを乱し、免疫機能を低下さらには症状悪化にもつながります。


【ストレスによる免疫機能低下のメカニズム】


精神的ストレスにより交感神経が活性化

  ↓

ノルアドレナリンが放出され抗炎症性マクロファージ(炎症の後期に炎症を抑制する働きを持つマクロファージ)に作用

  ↓

細胞の性質が変化

  ↓

抗炎症機能に関連する遺伝子(死細胞 を除去する分子)の発現が低下

  ↓

死んだ細胞を除去する機能が抗炎症性マクロファージで低 下

  ↓

死んだ細胞が炎症組織で除去されずに蓄積

  ↓

死んだ細胞から放出される DAMP(細胞死によって放出される細胞内核酸や細胞内タンパク質) が炎症をさら悪化


そして、ストレスによってアレルギー症状を発症すると、その一連の流れが記憶されて慢性化しやすくなり繰り返し発症してしまいます。


【意識したいこと】

就寝時間:23時までには就寝しよう

ストレスケアを取り入れる:趣味を楽しむ、推しカツ、運動をする、自然に触れる、大声で叫ぶ、など


3.鍼灸やアロマオイルマッサージを受けてみよう


【鍼灸治療で得られる効果】

・自律神経を整える

・免疫力を高める

・鼻詰まりや目の痒みなどの症状緩和


【アロマオイルマッサージで得られる効果】

・リラックスによるストレス緩和

実際に、アロマやオイルマッサージは、ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌を減少させる作用があることが確認されています。


症状に合わせたアロマを用いることも花粉症の症状緩和につながります。

例:鼻づまり・呼吸を楽にする→ユーカリ・ペパーミント


この時期に辛い「花粉症」。

自然に治る人は少ないですが、症状が軽くなることはあります。

その上で重要になってくるのが生活習慣の改善!!

・睡眠

・食事

・ストレス対策

そして、鍼灸やアロマオイルマッサージで全身を整える。

できることから始めて、辛い花粉症の症状を軽減。

健やかな春を過ごしたいですね♪




鍼灸治療
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