夜更かし1年で見た目＋5歳老ける!? 〜美容液より“寝る時間”があなたを変える〜
- 畠中美希
- 10月18日
- 読了時間: 4分
仕事や家事が落ち着いて、ようやく一息つける夜。ついSNSや動画を見て、気づけば深夜…。「ちゃんと寝ているのに疲れが取れない」「肌の調子がいまいち」そんなとき、原因は“睡眠時間”ではなく、“睡眠の時間帯”かもしれません。
１、大事なのは「何時間寝るか」ではなく「何時に寝るか」
２、東洋医学からみる「夜更かし老化」
３、今日からできる「アンチ夜更かし」
１、大事なのは「何時間寝るか」ではなく「何時に寝るか」
同じ6時間でも、「寝る時間」で体は違う
人の体は本来、太陽の光とともに活動し、夜は休むように設計されています。これは文明がどれだけ進化しても変わらない、人間の根本的な生理リズムです。
夜の22時〜深夜2時は、「成長ホルモン」と呼ばれる修復ホルモンの分泌がピークを迎えます。このホルモンは、肌や筋肉の再生・代謝のリセット・脂肪燃焼の促進など、美容と健康の土台を支える重要な働きを担っています。
同じ6時間の睡眠でも、22時〜4時に眠るのと、1時〜7時に眠るのとでは、体の回復力に大きな差が生まれます。つまり「いつ寝るか」が、“細胞の若さ”を左右するのです。
夜更かしがもたらす「見た目＋5歳」の理由
睡眠が遅くなると、体内のホルモンバランスが崩れ、修復よりもストレスに備えるモード（交感神経優位）に傾きます。夜更かしがもたらす影響としては、
成長ホルモンの分泌低下 → 肌のターンオーバーが乱れる
メラトニン分泌の遅れ → 眠りが浅く、抗酸化作用が低下
コルチゾール（ストレスホルモン）の増加 → 顔のむくみ・くすみ
自律神経の乱れ → 冷え、だるさ、集中力の低下
研究では、同じ睡眠時間でも0時以降に寝る人は、22時台に寝る人に比べて肌の水分量・ハリが有意に低下することが確認されています。その差は、見た目年齢で5歳前後にも及ぶとも言われます。
２、東洋医学からみる「夜更かし老化」
東洋医学では、夜の23時〜3時は「肝」と「胆」が最も活発に働く時間帯。
東洋医学での「肝」と「胆」の働きは、、、
「肝」は血を貯え、全身に巡らせる役割を担う
「胆」は体のリズムを整え、判断力や意欲を支える
この時間に眠っていないと、肝の“血を養う”働きが低下し、肌や髪の潤いが失われ、心の安定も崩れやすくなります。つまり、夜更かしは“血と気を消耗し、内側から老化を進める”行為なのです。
その他「肝」「胆」の働きが弱ると出てくる症状↓↓↓
肝は「気の流れ」や「情緒のコントロール」「血の貯蔵」に関わります。
イライラ・怒りっぽくなる（気の流れが滞り、情緒が不安定に）
目の疲れ・かすみ目（肝は「目」と関係が深い）
月経不順やPMS（肝が血を貯蔵・巡らせるため、ホルモンバランスにも影響）
肩こりや脇の張り（気滞が筋を硬くする）
眠りが浅い・夢が多い（肝血不足や気の上逆による不眠）
胆は「決断力・行動力」を司り、消化にも関係します。
優柔不断・気持ちが定まらない（胆の「決断」をつかさどる働きが弱る）
朝のだるさ・疲れが抜けにくい（胆経は夜11時〜1時が最も働く時間帯）
胸や脇の重だるさ・張り感（胆経が通る経路の気滞）
苦味を感じる・口が苦い（胆汁の滞りによる）
消化不良や食欲不振（胆汁の分泌低下による）
当てはまる方は、まず「寝る時間帯」から変えてみてみませんか。
３、今日からできる「アンチ夜更かし」
①寝る1時間前にはスマホやPCをオフ
ブルーライトがメラトニンの分泌を抑制します
②ぬるめの入浴（38〜40℃）
ぬるめの入浴で深部体温を上げ、自然な眠気を誘うリズムをつくる
③22時を「おやすみ準備タイム」リラックスモードに
照明を落とし、体に夜を知らせる。また香り（ラベンダー、オレンジスイート、ベルガモットなど）で副交感神経をサポート
終わりに
夜の時間は、体が静かに生まれ変わる「再生の時間」。どんな高価な美容液よりも、“寝る時間を変える”ことが、あなたを若々しく、しなやかに保ついちばんの秘訣です。
もし、夜更かし習慣がなかなか変えられない方や、仕事でどうしても目が冴えてしまう方は、鍼灸やアロママッサージで体をリセットし、体内時計を整えるのもおすすめです。
体が整うと、睡眠の質が改善し、翌朝の肌や心の調子も変わってきます。
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