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梅雨のだるさ、もう我慢しない。体と心が軽くなる梅雨の過ごし方

  • 畠中美希
  • 15 時間前
  • 読了時間: 6分

なんだか毎日しんどい…梅雨のもやもや、不調の正体


雨の音で目が覚めた朝。

なんだか体が重たい。頭もぼんやりして、背中には誰かが乗ってるみたいな感覚。

足はむくんでパンパン、スカートもきつく感じる。

気分も上がらず、「なんとなくやる気が出ない」まま、今日も一日が始まる——。



雨の日の満員電車は、本当に苦手。人の数だけ傘があり、じめじめした湿気が重なって、息苦しさすら感じてしまう。目的地に着く頃には、もうすでに疲れてる…。



そんな不調、感じていませんか?


実はこの時期、多くの方が同じような“しんどさ”を感じています。梅雨のじめじめした湿気は、私たちの体にも心にも、知らず知らずのうちに影響を与えているんです。


「毎年この時期はつらいけど、どうにもならないもの」とあきらめていませんか?でも、ちょっとしたことを知って、ちょっとした工夫をするだけで——

この“梅雨のしんどさ”は、ちゃんとやわらげることができるんです。


梅雨
梅雨

①知ってた?『梅雨の時期って、体のメカニズムが違うんです』

②どうしたらいい?『梅雨を快適に過ごすためのヒント』

③終わりに『大切なのは”頑張る”より”いたわる”こと』




①知ってた?梅雨の時期って、体のメカニズムが違うんです


「ただの気のせい」「天気のせい」と片づけがちなこの時期の不調。でも実は、梅雨の湿気には、私たちの体を重だるくさせる“ちゃんとした理由”があるのです。


東洋医学では、梅雨のように湿気が多い時期の体調不良を「湿邪(しつじゃ)」の影響と考えます。この“湿”の特徴は、「重だるく、流れを滞らせる」ということ。


症状としては、、、


 ・汗をかきづらく、体の中に余分な水分や老廃物がたまりやすい

 ・胃腸の働きが弱り、消化不良や食欲低下につながる

 ・リンパや血液の流れが悪くなり、むくみ・だるさ・頭重感が出やすい

 ・湿気と気圧の変化で、自律神経も乱れがち → 気分の落ち込み、イライラ、不眠


そして、現代の働く女性は特に——


冷房の効いたオフィスと外気との寒暖差、無意識のストレス、食事や休息の乱れなどが重なって、さらに“湿”の影響を受けやすい状態に。


また、西洋医学的(体の解剖学・生理学)な視点から見ても「梅雨特有の体の変化」があります。


.①汗が蒸発しにくくなり、体温調節が乱れる

 人の体は汗をかき、その蒸発によって熱を逃がすことで体温を調節しています。

 しかし、湿度が高いと空気中の水分量が多いため、汗が蒸発しづらくなります。その結果、体温がこもりやすくなり、自律神経が乱れ、だるさや倦怠感を感じやすくなります。


②水分の排出が滞る → むくみ・水分貯留

 湿度が高いと、汗をかいても蒸発しないため「体から水分が出た」感覚が薄れます。すると、体は「脱水しているかもしれない」と判断して、水分をため込もうとする作用が起こります。このときに関係するのが、抗利尿ホルモン(バソプレシン)です。バソプレシンは、体に水を保持するように働き、尿の排出を抑え、その結果むくみやすくなるのです


バソプレシン
バソプレシン

リンパの流れ・血流が滞りやすくなる

 湿気による不快感や気圧変化で、筋肉の緊張が高まりやすく動きが悪くなります。筋肉のポンプ作用が弱まると、リンパや静脈血の流れが悪化し、水分や老廃物が溜まりやすくなります。これも「重だるさ」「むくみ感」の一因につながります。


まとめると、「湿度が高くなると、体は水分を出しにくくなり、排出も抑えられる。その結果、体に水がたまりやすく、むくみ・だるさにつながる」


つまりこの時期の不調は、あなたの「気のせい」ではなく、季節による自然な体の反応なのです。


だからこそ、この時期は「がんばる」よりも「ゆるめる」がカギ

体のしくみを少し知るだけで、自分に優しくできるヒントが見えてきます。




②どうしたらいい?梅雨を快適に過ごすためのヒント


「梅雨はこういう季節なんだ」と知ったら、あとは体と心が軽くなる“小さな習慣”を、無理なく日々に取り入れていくだけです。すぐに始められる、梅雨の3つのセルフケアをご紹介します。


その1食事:「水はけをよくする食材」を取り入れよう


梅雨の体の重だるさを軽くするには、体の中の“余分な水”をうまく外に出すことがポイントです。そのためには「利尿作用のある食材=水はけを助けてくれる食材」を意識して取り入れてみましょう。


ポイント①:豆類を積極的に

腎臓は、体の中の水分をコントロールする大事な器官。よく見ると、腎臓って「豆」に似てますよね。東洋的な考え方では、「形が似ているものは同じ働きを持つ」とされていて、実際、豆類(小豆・大豆・黒豆・枝豆など)には利尿作用があり、水分代謝を助けてくれます。


枝豆
枝豆

ポイント②:とうもろこしのヒゲや冬瓜など、夏の野菜を上手に使う

とうもろこしのヒゲ(ひげ茶など)は、昔からむくみ改善に使われてきました。冬瓜・きゅうり・なすなどは体の熱を冷ましつつ、余分な水分を出すはたらきがあります。



注意ポイント:冷たい飲み物・生もの・甘いお菓子の摂りすぎ

湿気の多い時期にこれらを摂りすぎると、胃腸の動きがさらに弱まり、湿をためこむ原因に。「冷たいものはちょっと控えめに」も、この時期のやさしい心がけです。



その2生活習慣:体の“流れ”を整える


朝ストレッチ&深呼吸むくみを流して、スイッチON

ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる内臓の冷え対策&リラックス

足湯やレッグウォーマーで下半身を温める水分の滞り改善に◎

→「温める」「動かす」「ゆるめる」がキーワード。


そして、鍼灸&アロマオイルマッサージは体の流れを整えるのにはとってもオススメです♪


アロマオイルマッサージ
アロマオイルマッサージ

その3心のケア:“頑張らない自分”にもOKを出す


この時期は、自律神経が乱れやすく、気分の浮き沈みも出やすい季節。

「なんかやる気出ない」「ぼーっとしたい」そんな日は、思い切ってゆるめてOK。

・お気に入りのハーブティーアロマでリラックス・好きな音楽を聴きながら、ただ深呼吸してみる・“頑張れない自分”にも「まあ、そういう日もあるよね」と声をかけてみるのも◎



③終わりに:大切なのは「頑張る」より「いたわる」こと


梅雨の時期は、いつも通り頑張るだけで、体も心もどっと疲れやすくなる季節。


でも、それは「あなたが弱いから」じゃなくて、季節がそういうふうに体に働きかけているだけなんです。


だからこそ、大切なのは「頑張る」より「いたわる」こと。


ちょっと体を温めてみる、ちょっと食事を意識してみる、ちょっとだけ自分に優しくしてみる——その“ちょっと”が、実は大きな支えになります。


もしこの記事が、「梅雨ってちょっと苦手だったけど、こうしてみようかな」そんなふうに思えるきっかけになれたなら、すごくうれしいです。


あなたの毎日が、少しでも軽やかに、心地よくなりますように。




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