- 畠中美希
半目
「〇〇ちゃん(娘さんの名前)寝る時、半目で可愛くて面白いんです。」
以前、担当させていただいた患者さまとの会話。
どうやら、4歳になる娘さんが寝る時に半目になるそうです。
それが、可愛くてちょっと笑ってしまう様です。
「半目で寝る」
これも、東洋医学では大事な診断材料。
昨日『眼は語る』でお伝えしましたが、まぶたは”脾”(消化器)を表します。半目はまぶたが、しっかり閉じることができない状態。
その話の際に何気なく、
「〇〇ちゃん、胃の調子はどうですか?食欲が無かったり、逆に食べすぎたりしていませんか?」と尋ねて見たところ、
「そういえば、〇〇ちゃんすごくよく食べる。お姉ちゃんよりもよく食べる。」とのこと。
もしかしたら、食べ過ぎによる胃腸の負担がまぶたに現れている結果、半目で寝ているのかもしれません。
東洋医学では、身体に現れる様々な状態を五臓六腑に結び付けて治療していきます。感情や、味の好み、皮膚の色・・・。3000年以上前に書かれた古典の内容が今なお、現場で息づいていることに感動と昔の人に畏敬の念が生まれます。