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腹診のやり方

大牟田望来

更新日:2024年11月20日


おうちでゆっくり寝転んでいる時、自分のお腹を触ってみてください。

ふれる場所によって硬くなっていたり、やわらかくなっていたり

冷えがあったり、押し込んでみると痛みやもやもやするところがありませんか?

毎日触ってみると日によって感覚が違ってたりする人もいるかもしれません。

今回は、お腹の状態からみなさんの健康状態がわかる

「腹診」についてご紹介します😊


1.腹診ってなに❓

2.腹診のやり方と診るポイント✨

3.あなたはどこに不調が出ていますか❓

4.ごろごろタイムにお腹チェックを‼️



1腹診ってなに❓


「腹診(ふくしん)」は患者さんの体に直接触れて、いろんな情報を得る診察法の「切診(せっしん)」の1つです。

お腹をさわって、硬さや張り具合、抑えた時の抵抗や圧痛、内臓の水の音などの特徴を探って身体の状態を調べます。


西洋医学での腹診は腹壁の上から腹部の内臓の様子を探るのが主な目的ですが、東洋医学では、内臓の様子のほか、お腹の皮膚や腹筋の張り具合、硬さ、しこりの有無などから身体の状態を把握します。


腹部は心下部、胸脇部、臍上部、臍傍部、臍下部、脇下部、下腹部、腹直筋などに分けられます。これらの場所に現れる抵抗や痛み、硬結(しこり)、動悸、力の無さなどの特徴を把握することで、気・血・津液の滞りや、肝・心・脾・肺・腎の五臓の不調を推察できます🤔



2.腹診のやり方と診るポイント✨


まず、西洋医学の腹診では、内臓の様子がよくわかるよう、お腹の緊張を緩めるために仰向けの状態で膝を立てて行います。これに対して東洋医学ではお腹の緊張度がよくわかる様に、脚を伸ばした状態で仰向けに寝ます。


そして、


①軽く手をお腹全体に触れて自然な状態での腹部の緊張度や皮膚の温度や湿潤度を調べていきます。


②腹部の局所を軽く圧迫して、硬結やかたまりの有無、深部にある動脈の拍動などを確かめます。


とくに、心下部、胸脇部、臍上部、臍下部などでは強めに押したり、指を立てて斜めに差し込んだりして、特有の反応を確かめます。


横隔膜の位置に相当する心下部から胸脇部にかけては「膈(かく)」と呼ばれ、身体の気の流れが上下に交錯する要所とされています。ここに張りや硬結があると、気の流れが悪い可能性があることを意味します。


また、お腹に触れた時、確認するポイントは



①過剰な緊張や硬結(しこり)があるか

 病的な活動の亢進状態や気・血・津液の巡りの滞りを示す

②適度に張っているか

 免疫力やエネルギーが充実している

③張りがない、抵抗がないか

 免疫力やエネルギーが不足、弱っている  


以上の3点です! まずは軽く触れてみて反応が出てるかどうか確認してみましょう!


1番理想的なお腹は、「つきたてのおもち」です!!

柔らかすぎても、硬すぎてもダメです🙅‍♀️

みなさんのお腹もつきたてのおもちか確認してみましょう😉



3.あなたはどこに不調が出ていますか❓


それでは、セルフチェックをしてみましょう。


①胸脇苦満(きょうきょうくまん)😮‍💨

 胸脇(肋骨の下)を圧迫されると張って苦しく感じる状態。

 上下の気の通りが「膈」で途絶えて滞っている。肝鬱気滞(肝の機能が低下して 気の巡りが悪い状態)を表します。

 

症状:筋肉のけいれん・目の疲れ・爪の状態が悪くなる・肩こり・めまいを起こしてい る方が多いです。



胸脇苦満(きょうきょうくまん)



②心下痞硬(しんかひこう)😵‍💫

 みぞおちを圧迫されると苦しく感じる状態。板のように硬く張っている場合もあ る。気滞胃熱(気が滞って胃に不調がある状態)を表します。

 

症状:精神不安・不眠・動悸・・めまい・・頭痛・胃の不調を訴える方にも現れる事が 多いです。



心下痞硬(しんかひこう)


③胃内停水(いないていすい)🤢

 胃のあたりを軽くたたいたり揺すったりすると、胃の中でポチャポチャと音がす る状態。胃腸機能の低下、余分な水分の存在があることを表します。

 

症状:食欲不振・下痢・倦怠感・無気力である方が多いです。



胃内停水(いないていすい)



④腹直筋攣急(ふくちょくきんれんきゅう)😫

 臍周囲の腹直筋が堅く緊張して、棒のようになっている状態。気の滞りを表します。



腹直筋攣急(ふくちょくきんれんきゅう)



⑤臍下不仁(さいかふじん)😵

 臍下を圧迫すると抵抗なく指が入り込む状態。この部分の張力の低下、知覚麻痺を伴うこともある。腎の機能の低下を表します。


症状:耳鳴り・難聴・腰痛・めまい・浮腫・喘息・冷え性等がある方が多いです。



お臍の下を圧迫すると力が無い状態
臍下不仁(さいかふじん)



⑥臍横の硬さ😨

 お臍の横を押してみると、かたまりのような結節に触れる状態。おへその横は、「腎」と関係があると言われています。


症状:慢性的な疲労や腰痛がある方が多いです。また血流が悪くなっている「瘀血」(血が滞っている状態)の反応が出ていることもあります。



瘀血
瘀血


 


4.ごろごろタイムにお腹チェックを‼️


お腹はストレスや疲れなどで張りや硬さ、痛みがすぐに変わります。そして、自分で触れることで、どこが調子が悪いのかを自分自身で手軽にチェックできます‼️

食後にお腹を押すと気持ち悪くなってしまうので、食後から1〜2時間はおいてください😊


朝起きた時、就寝前の横になった時に、体のバランスが崩れていないかぜひ確認してみてください😆





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