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つまようじ療法とは?

  • 松原 麻実
  • 6月17日
  • 読了時間: 5分

〜体にやさしい刺激で自然治癒力を高める新しい選択〜


はじめに:なんとなく不調を感じているあなたへ

「寝ても疲れがとれない」

「肩こりや腰の重だるさが慢性的にある」

「病院では異常がないと言われているのに、調子が悪い…」

こうした“なんとなく不調”を抱えている方が、年々増えています。


忙しい毎日やストレス、運動不足や睡眠の質の低下など、原因はさまざま。

けれど、共通しているのは「体からのサインを見逃してしまいやすい時代」だということです。

そんな中で、私が出会ったのが「つまようじ療法」。

鍼や灸のように“刺す”わけでもなく、マッサージのように“揉む”わけでもない。

とてもシンプルで、だけど深く効いていく、不思議な力を持った施術法です。

今回は、その「つまようじ療法」について、詳しくお話ししていきたいと思います。


つまようじ療法とは?

「つまようじ療法」は、その名の通り、つまようじを使って皮膚の上から軽い刺激を与える施術法です。

この療法は、東洋医学に伝わる「梅花鍼(ばいかしん)」という刺さない鍼の技法をもとに、 より安全で誰にでも使える形として現代風にアレンジされたものです。

梅花鍼(ばいかしん)とは?

梅花鍼は、複数のごく細い鍼を束ね、トントンと皮膚表面を打つように刺激する鍼法です。 その姿が「梅の花」に似ていることからこの名前がついています。

中国古典では「七星鍼」や「皮膚鍼」とも呼ばれ、刺さない鍼の一種として分類されます。

鍼を深く刺さないため、痛みや出血のリスクが非常に少なく、刺激がとてもやさしいのが特徴です。


どんな効果が期待できるの?

つまようじ療法は、以下のような症状に効果が期待できます。

  • 首肩こり、腰痛、背中のハリ

  • 頭痛、眼精疲労

  • 自律神経の乱れ(不眠、便秘、冷え、めまいなど)

  • 生理痛やPMS、更年期などの婦人科系トラブル

  • 胃腸の不調

  • 呼吸の浅さや緊張状態

  • 夏バテ、季節の変わり目の不調


とくに注目すべきは「刺激のやさしさ」と「深部への波及力」。

強い刺激が苦手な方や、鍼に抵抗がある方でも安心して受けられ、皮膚からのごく軽い刺激が神経を通じて全身に伝わっていくことで、 体全体のバランスが整っていくのです。

また、鍼灸と同じく経絡(ツボの通り道)に沿って施術することで、 東洋医学的な視点からもアプローチすることが可能です。


どんな人におすすめ?

梅花鍼やつまようじ療法は、次のような方に特におすすめです。

  • 鍼が苦手・怖いと感じる方(心理的負担が少ない)

  • 子どもや高齢者(体力が弱い方、敏感な方)

  • 自律神経の乱れやストレスが強い方

  • 慢性的な不調(肩こり・頭痛・冷え・不眠・疲労感)

  • 更年期症状・ホルモンバランスの乱れによる不調

  • 夏の脱水・冷え・湿気・気圧変動による不調

皮膚へのリズミカルな刺激が副交感神経を高め、 血流や「気・血・水」の巡りを整える効果が期待できます。


鍼灸やマッサージとの違い、組み合わせの可能性

鍼灸は「刺す刺激」、マッサージは「押す刺激」。

それに対して、つまようじ療法は「触れる・軽く打つ」刺激です。

この“非侵襲性(体に傷をつけない)”という特徴が、体にとってはとても安心です。

副交感神経が優位になりやすく、深いリラックス状態を引き出します。

当サロンでは、鍼灸やアロママッサージと組み合わせて施術をした後に、自宅でのセルフケアとして「つまようじ鍼」をお伝えすることがあります。


例えば、治療にくるまでの合間の期間に、お客様自身に自宅で日々ツボに軽く刺激を入れてもらうことで、治療効果の持続が高まるのを感じています。

また、辛い症状の改善も早まると感じています。

また、心理的なガードが強い方にも、このやさしい刺激はとても有効です。

身体の緊張がほどけると、心もふっと安心できることがあるのです。


セルフケアとしてのつまようじ療法

この療法の大きな魅力のひとつは、「誰でも安全にセルフケアができる」という点です。

やり方は簡単。 市販のつまようじを20から30本ほど輪ゴムで束ねて、先端を揃え、皮膚に軽くトントンと当てるだけ。

ポイントは“痛くない強さ”で、“心地よく感じる場所”に当てること。


オススメのツボは、

  • 頭のてっぺん(百会)

  • 首のうしろ(風池、天柱、百労)

  • 足首周り(太衝、解谿)

です。

自分でも気軽に刺激しやすく、不調の効果を感じやすい場所です。


テレビを観ながら、寝る前の数分間に。

そんな風に生活の中に取り入れられるセルフケアです。

特に、夏の時期や季節の変わり目、自律神経が乱れやすい時期におこる「めまい」「ふらつき」「気だるさ」などにもとてもおすすめです。


セルフケアで行う際の注意点

  • 清潔なつまようじを使用し、使い回しは避けましょう

  • 強く叩かず、やさしく軽い刺激を心がけてください

  • 痛み・かゆみ・赤みが出た場合は直ちに中止し、皮膚を休ませましょう


さいごに:やさしい刺激が、深い癒しを生む

私がこのつまようじ療法に魅かれたのは、 「こんなにシンプルなのに、ちゃんと届いている」という感覚があったからです。

そしてそれは、鍼灸やアロママッサージとも共通する“やさしさ”の力でもあります。

人は、安心すると自然と呼吸が深くなり、体の奥にある力が目を覚ましていきます。

強い刺激や無理なアプローチではなく、 “やさしく触れることで整っていく”という選択肢が、もっと広まっていけばいいなと思っています。


つまようじ療法は、あなたの体と心に寄り添ってくれる小さなツールです。

「なんとなく不調」が続いている方へ、ぜひ毎日の自宅で気軽にできるセルフケアとして取り入れてみてください!


わからないことがあればお気軽にご相談くださいね!



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